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    生きるということ
    ]2/2のおまけ



    カーラシュタ療養所:シュンリの病室 ※着替え中

     うん、そうだね……。

      ……。(ずいぶん堂々と見てくるな……)

     じろじろ…… ※漫画ではあんまり伝わらなかったかもしれないが、この時
                     ミオは彼の着替えをガン見していたのである

     (聞きなれない音があるなー。これが150年前普通だった言語なんだ。ふしぎ〜。
    ……まだかなー。私物が少ないから荷造りなんてすぐ終わっちゃったよ)

     あの

     なにっ??

     もしかして、この時代はプライバシー的な観点が希薄なのかと


     ???

     ……自他の距離感的な意味で。

     昔とはどうか知らないけど、普通だと思うけどなぁ……。どこか違った?

     はっきり言ったほうが伝わりやすいですね。俺の着替えをそんなにじろじろ見て、面白いですか?

     おもしろいよっ!!

     は


     だって私、冷凍睡眠からあなたが息を吹き返してからこうやって目を覚ますまで、
     ぜーんぶ一人でお世話してたんだよ。下の世話から何までほっほい!
     それなのに今はこんなに一人で着替えも出来て立派だなぁ〜って

     ……。


     ご、ごめん、そうだよね、わかった、そういう事だよね。でも恥ずかしがることはないよ。
     私、凄く嬉しいんだ。こうやって動いてるあなたの事が見れて!

     そ、そうですか……。


     生きてるって事はそういう事だよっ。こう考えてみると、なんだか人間の営みって
    儚いよね。シャワーを浴びることの意味一つとったってそうだよ。それって、
    人前に出られるように、次の日に備えて毎日一人でやることでしょ? 
    誰も見ていないし知らないけど、一人一人がそうやって毎日を生きてる。
    ごはんも、トイレも、洗濯することも、生活に必要な動作は全て。
    お腹がすいたら食べる、一人でも二人でも。
    私はそれがいじらしく、尊いことだと思うんだ。

     熟考出来てない感のある話ではあるが。


     でも私、本当に嬉しいんだ。
     姿かたちはここにあるのに、ずっとあなたは眠ったままで、どんな人間なのかもわからなかった。
     あなたにはあなたの人生があったんだろうなって思えば思うほど、こうしてお世話をする意味って
     本当に深いんだって、ずっと思っていたんだ。
     それを今は当然のように自分で出来ているでしょ、目を覚まさなかったら取り戻せなかった事なんだよ。
     生きてるってすごいよ。だから、ちょっと不思議な感じもあるの

     わかりました。ここは一つあなたが真人間だった事に感謝します。

     なにそれ〜っ。


     俺が冷凍睡眠から解かれる時代が一つずれていたら、あなたはこの病棟の看護師のような図々しい
     女性に変貌していた状態だったかもしれない。時というものは恐ろしい。
     あの人たちにも若い時代はあったろうに……。


     そんな事言うのー? っていうか、ここでどんな目にあっていたのー?!
     退院したかった理由ってそれが原因?? ま、まあ仕方ないと思うよ、
     こういう病院って若い患者さん全然いないしっ……。ちやほやされちゃったんだねっ


     俺が言おうとしたのは、この時代のこの時期のあなたと出会えて俺は幸運だったということです。


     キューン!! そうだよ、こんな偶然が無かったら普通私たちの
     人生って重ならないもんね!! これってやっぱりKISEKIだよねっ✩
     時を越えて出会ったよね!! 前世の因縁だよねっ!!


     ……いつの時代も変わらないか。
     世話をされるなら若い女性の方がまだマシという意味で。


     ふ〜ん、でもやっぱり私は一人で営むのさみしいから
     誰かと一緒に居たいよ。ご飯は絶対大勢で食べたほうがおいしい!

     俺は全てにおいて一人派です

     つれないなぁ、一人じゃ虚しい事も色々あるのに


     まあ、ありますね。一人でやると虚しい事。
     不思議と目を覚まして数週間、そういう欲は昔ほど低くなっているんですが……。

     そっか〜、でも一緒に居たら、そういう気持ちになるかも知れないしさぁ

     ……




    一緒にパトスたべてみよーーー!!!!



    いらん!!!!




    おわり

    一緒にごはん食べたい!!それだけ。
     
    posted by 小説あらすじ |